タイの学校や大学で日本人がタイ語で学ぶ際には、タイ語の文字から覚えるのが普通です。これには日本人のなかにも、異論を唱える方も少なくありません。「タイ語は喋れるようになるが目的で、別にタイ語の文字なんか覚えなくていい!」とか、「タイ語の文字の学習で挫折したから、文字などは覚えないほうがいい!」などなどです。
たしかに日本人にとってはタイ語の文字は取っつき難いものですが、どんな外国語も同じようなものです。英語などは学校で学ぶので親しみがあるだけの話で、タイ語の文字も慣れれば英語と同じようなものです。ただタイ人が覚える日本語のひらがなと同じ、「コーカイ」で覚えるのは駄目でした。このサイトでも紹介していますがめこん社から出版されている、中島マリンさん著の「マリンのタイ語生活 挫折しないタイ文字レッスン」がなければ、もっと苦労していたと思います。
この本は日本語のひらがなと同じ順番でタイ語の文字を覚えるもので、たったそれだけでタイ語の文字の読み書きができるようになりました。このように書くとかんたんにタイ語の文字を覚えたように思われるかもしれませんが、やはり覚えるまでには時間が掛かっています。特に書くのは毎日行っていないと、日本語と同じで直ぐに忘れてしまいます。
タイ語学習でタイ語の文字を覚えるかどうかの是非ですが、絶対ではありませんがある段階から文字を覚えほうがタイ語は確実に上達します。タイに住んでいるとBTSに乗っていたり、テレビを観ていてもタイ語の文字を嫌でも目にします。そうすると自然に文字を読み、知らない単語であれば辞書で調べます。この過程で覚えた単語は、まず忘れません。
先ずは自分の名前をタイ語で、覚えてみてはいかがでしょうか?1語でもタイ語が読めて書ければ、それがきっかけでタイ語の文字に興味が沸くかもしれません。