タイ語を学習する上で最も、厄介なのでリスニングです。とにかくタイ語の音が、聞き取れないのです。人間の耳は聞き取れない音は発音できないし、発音できない音は聞き取れないのです。タイ語の発音も最初の頃は、何回やっても駄目な単語がいくつありました。例えば日本語の近いはタイ語で「クライ(ใกล้)で、遠いは「クライ(ไกล)」と日本語の表示になります。
タイ語の音には同じ音の表示でも音の高低で5つの発音があり、それによって意味も違います。普通は多少の発音の差があっても文の前後で、相手もこちらに意図を理解してくれます。ところがこの近いと遠いだけは全く逆の意味で、正しい発音ができないと、大変なことになってしまいます。相手に場所を尋ねて近いと思っていたら、何時間も掛かったなど笑い話にもなりません。
この他にも最初はどうしても聞き取れない、タイ語の音がいくつかありました。これを克服するのはタイ人にその音を何度も発音してもらって、同じ発音をして正しいかを確認するしか方法がありません。こればかりはいくら、CDを聞いても解決しません。自分で聞き取れない音は発音できないからです。
不思議なもので正しい発音ができるようになると、その音が聞き取れるようになってきました。それでもテレビでタイの番組を観ていても、ほとんどが聞き取れるようになったのは随分と経ってからです。実は英語でもそうですが、タイ語の耳を作るにはある一定の期間ひたすらタイ語を聞き続けるしか方法がありません。
ただ問題はその時に聞き取ろうとする気持ちがないと、単に雑音になってしまい脳が聞き取ろうとしません。さらに聞き取れるようになっても、意味が理解できるのとは全く別問題です。知らない単語は何時まで経っても、意味を理解できないからです。ただ音が聞き取れるようになると、タイ人にその単語の意味を聞くことができます。
あと音が聞き取れるようになると、辞書でその単語の意味を調べることもできます。恐らくこのリスニングに関しては年齢が、下がれば下がるほど上達が早くなると思われます。逆に年齢が高くなれば高くなるほど、上達が遅くなると思われます。実にこのタイ語のリスニングだけは厄介です。