タイ国政府観光庁の発表によると2024年の年間の外国人観光客数が3,600万人を超えると予測され、同年のタイ国の観光総収入は3兆5,000億バーツを超えると思われます。内訳は海外からの観光客による観光総収入は1兆9,200億バーツで、国内の観光客による観光総収入は1兆8,000億バーツです。2024年4月2日の時点で日本からタイへは27万1,427人がタイを訪れました。日本人が観光でタイに入国する場合30日以内の滞在であればビザは必要ありませんが、30日を超える滞在や観光以外での入国する場合はビザが必要になります。前回タイのビザについて書きましたがタイは新しくノマドビザ「LTRビザ」を導入しました。「LTRビザ」とは「Long-Term Residents」の略語でタイ政府はこの新しいビザで、新たに高い潜在能力を持つ外国人居住者がタイ国内の消費や投資に貢献することで国内の経済を成長させる思惑があるようです。タイでは外国人が起業する場合には現地法人は4人の、タイ人の雇用が義務付けられていますが「LTRビザ」はこれが免除になります。さらに5年間のタイ滞在ビザが与えられさらに、資格を満たせば5年間の滞在延長が可能です。LTRビザ保持者は駐在員や現地採用者と同様にタイでの就労許可証が与えられ、タイの個人所得税は最大税率35%ですがLTRビザ保持者は17%の所得税が適用されます。さらに駐在員や現地採用者の場合はビザや労働許可証の申請は管轄機関で行う必要がありますが、LTRビザ保持者はワンストップサービスセンターで全ての手続きを行うことができます。