「落ち込むというのは余裕があるから。
ある程度の余裕がないと落ち込むこともできない。
生きるか死ぬかという戦場では
落ち込むことすらできない。
どうやって生きていくかいかに生き延びるか。
それしか考えられない。」
「人生には落ち込むことも確かにある。
そういうときには生きていられることに感謝したらいい。
戦争や震災で亡くなった人が大勢いる。
今も戦争で苦しんでいる人が世界中に大勢いる。
そういう現実に目を向ければたいていの人は
自分の幸せに思いが至るはずです。」
「自分の祖先に思いを馳せるのもいい。
親は二人祖父母は四人
曾祖父母は八人
さらに十六人、三十二人…。
あっという間に祖先は何千人に膨れ上がる。
その中の誰か一人でもいなかったら
自分は存在しなかった。
自分という存在は奇跡であることに気づくはずです。」
桐島洋子(出典:ウィキペディア)
東京出身のエッセイスト、ノンフィクション作家。長女の「桐島かれん」は歌手・女優、次女の「桐島ノエル」はエッセイスト、長男の「桐島ローランド」は写真家としてそれぞれ活躍している。高校卒業後、文藝春秋新社(後の文藝春秋社)に入社し、雑誌『文藝春秋』の記者などを手掛けています。その後、元海軍中佐のアメリカ人と恋に落ち、次女ノエルを身ごもった際に退社してフリーのライターに転身。ベトナム戦争時には従軍記者として戦地を取材しました。長男のローランドを出産後にアメリカへ渡り、アメリカを放浪して様々な職業を経験。シングルマザーであったため、子供たちへの遺書的な意味もこめて自伝的エッセイ「渚と澪と舵 ふうてんママの手紙」を執筆。同書に記したシングルマザーという新しい女性の生き方は、当時の女性達から多くの共感を集めました。以降も「女性の生き方」についての著書を数多く発表し、多くのファンを抱えています。2007年には70歳を迎え、翌年から大人のための寺小屋として私塾「森羅塾」を主宰しています。